与那国島で天の川に会いに行こう。星空鑑賞おすすめスポットと時間帯

与那国島には三つの集落がありますが、集落付近を過ぎると街灯がほぼなく、車のライトがなければ前も後ろも右も左も真っ暗です。

そんな与那国島だからこそできるのが、星空鑑賞!
条件が揃えば、天の川も撮影できちゃいます。

この記事では、現地ガイドさんおすすめスポットと、私が実際に天の川を撮影した場所をご紹介したいと思います。

現地ガイドおすすめスポット

まずはじめに現地ガイドさんおすすめスポット3ヶ所から。
ただしこちらはどこもかなり暗いため、昼間に下見をしておくほうが◎。

1
サンニヌ台展望台

ここは軍艦岩を望める展望台です。
この展望台は屋根がないので、夜空を撮る時に邪魔になるものがなく撮影でき、天の川が昇る東〜南側が開けているのも◎。

ガイドさんによれば人が集まることも稀にあるそうで、展望台自体は広くないので譲り合って撮影しましょう。

2
南牧場

ここは昼間馬がたくさんいるエリアです。
サンニヌ台展望台同様、南側が海なのはいいのですが、ここで撮影する場合馬のウンチたちにだいぶ注意が必要!!

新しいものから乾いたものまで(?)道端にはたくさんありますので、ライトでよく見て歩いたほうがいいと思います。

3
アダンの夢製塩工場跡

久部良バリの近くにある廃墟(といっても肝試しするような建物でなく、柱だけ残っている状態)です。

東側から行くと墓地を通ることになるので、気になる方は西側から(久部良中学校〜久部良バリ側)から行ったほうがよさそう。

ナーマ浜で天の川撮影

私は今回島の西側に宿泊していたので、塩工場跡地か南牧場に行ってみようかと思っていました。

が…実際夜になってみると街灯のないところは本当に前も後ろも右も左も真っ暗で、レンタルバイクで行くにはこわくてやめました。

そこで今回は昼間に訪れていたナーマ浜へ!
まずは実際に撮った写真をご覧ください♡

タップでサムネイルが入れ替わります

iPhone 13 Proのナイトモード(30秒)
撮影日:6月の新月
撮影時刻:21:30〜22:30頃
撮影方向:東〜南東方向(下図参照)

☺︎のところから矢印の方向にレンズを向けて撮影しました。

ナーマ浜にはトイレと西崎灯台の二箇所に灯りがありますが、今回はカメラを向けた方向(東から南東側)ではないため支障なし。

天の川の方向は8月頃はより南側、秋にかけて西側にうつっていくため、秋が近いと少しトイレの灯りや奥の木々が邪魔になるかもしれません。

(参考)天の川の見える方角と時間

夏の天の川を撮影するには、いくつかの条件が必要!
天の川も太陽と同じように東から昇り西に沈みますが、季節により最も高い位置にくる時間帯が違います。

夏は夜中の暗い時間帯に天の川が最も高い位置に来るため、夜の暗い時間帯にとてもよく見えます。

季節が進むほど天の川が高い位置に来る時間帯が早くなるため、秋には夕方〜夜頃に最も高い位置にきます。ただ与那国島は日の入りが遅いので、暗くなるのを待っていると天の川は西の方へどんどん沈んでいってしまいます。

逆に春は天の川が高い位置に来る時間帯が夏より遅く、夜〜明け方あたりに東から徐々に昇ってきます。最も高い位置に来る頃には空が明るくなってきてしまいます。

観測に適した
時間帯
見える方角
春(3〜5月)深夜〜明け方日の出前の暗い時間なら観測できるが、
天の川の中心部はまだ昇り切っていない
東〜南東
(昇りはじめの位置)
夏(6〜8月)夜〜深夜ベストシーズン南東〜南西
秋(9〜10月)夕方〜夜日没後の暗い時間なら観測できるが、
夜になるにつれ天の川が沈んでしまう
南〜南西
(沈む前の位置)
冬(11〜2月)昼間に昇ってくるので見えない

また新月に近い日でないと、月の明かりで撮影が難しくなります。
撮影した日は運良くちょうど新月でした。新月±5日がいいらしいですよ。

与那国島を訪れたらぜひ天の川撮影にチャレンジしてみてくださいね。