【伊豆大島】大迫力の噴火口を見られる三原山トレッキング。コースや時間、服装の注意点

都内の竹芝港から約2時間で辿り着ける伊豆大島には、自然がたくさん。
海はもちろん、実は島全体が火山島であるため、トレッキングでは異なる惑星にいるかのような、火山独特の雰囲気を味わうことができます。

今回は日帰りで三原山へトレッキングしてきたので、コースや服装などの紹介をしたいと思います。

三原山とは?

伊豆大島の中央にある火山で、いまも噴火の可能性を秘めている活火山です。
最後のマグマの噴出を伴う噴火があったのは1986年で、伊豆大島ジオパークのサイトによれば、数年の周期で膨張と収縮を繰り返し、いまも次の噴火に向けてマグマを蓄積しているそう。

そんな三原山にはいくつものトレッキングコースが整備されており、 "地球の息吹" を感じられるコースが広がっています。

どんなコースがあるの?

三原山にはお鉢巡りを含めた全部で6つのコースがあります。

  • 山頂遊歩道(約45分)

    三原山頂口

    有り

  • 舗装された道で歩きやすい。時期によっては、途中にたくさんの紫陽花が見られる(6月半ば〜7月前半)。
  • 表砂漠コース(約60分)

    三原山頂口

    有り

  • 道は舗装されていないが、探検気分が味わえる。
  • 裏砂漠コース(約65分)

    大島大砂漠

    有り

  • 月と砂漠ラインを通って向かう。一面の黒い世界で、まるで他の惑星に来たような雰囲気を味わえる。
  • テキサスコース(約70分)

    大島公園

    有り

  • 都立大島公園へとつながるコース。裏砂漠コースへも分岐している。
  • 温泉ホテルコース(約65分)

    三原山温泉

    有り

  • 山頂と大島温泉ホテルを結ぶため、下山後に絶景温泉を楽しめる。
  • カルデラ周廻線火口一周コース(お鉢巡り/ 約45分)

    なし

  • 三原山の噴火口のまわりを一周するコース。

どのコースもカルデラ周廻線火口一周コースでつながっており、行き来することが可能。
また温泉ホテルコース・テキサスコース・裏砂漠コースは、剣が峰の少し下からそれぞれのコースに分岐しています。

memo

  • 山頂遊歩道以外は舗装されておらずゴツゴツジャリジャリした溶岩でできた道でかなり滑りやすいため、滑りにくい靴で行くのが◎。
    トレッキングシューズなどあればベターです。
  • トレッキングコースに入ってしまうと、自販機や売店はないので、飲み物は持参するかコースに入る前に調達が必要です。
  • レンタカー屋さんによっては、レンタカーで月と砂漠ラインへの立ち入りを禁止しているレンタカー屋さんもあるので注意。
    私が借りたところでは、スマホの電波が届かないエリアなので日帰りでは行かないでいただくようにしていると言われました。

お鉢巡りはマスト!

さて、どのようにコースを組み合わせるかですが、実際に行ってきた感想としては、お鉢巡りはかなりおすすめなので是非行ってほしいところ!

山頂までの行きと帰りですが、別のコースにしたい場合、山頂遊歩道と表砂漠コースなら同じ三原山頂口に戻ってくることが可能です。
それ以外の組み合わせはバスを上手く利用する必要があり、路線によって季節運行だったりするので、公式サイトで要確認してください。

本当は私も行きと帰りを別のコースにしたかったのですが、今回日帰りで時間が限られていたこともあり、山頂遊歩道〜カルデラ周廻線火口一周コース(お鉢巡り)〜山頂遊歩道で戻ってきました。

Google mapsでは1時間38分とありますが、コースにはかなりアップダウンがあるため、この時間で戻るのはかなり厳しいと思います。

2時間トレッキングコース

今回の行程はこのような感じです。

  • スタート地点、三原山頂口へ
    三原山頂口
    レンタカーもしくはバスで山頂口へ。
    山頂口には、おみやげやさん、喫茶店、自動販売機があります。
  • 三原山の頂上へ、トレッキング開始
    山頂遊歩道
    時期がよければ、途中で紫陽花がたくさん見られるはず!
  • 噴火口のまわりをお鉢巡り
    カルデラ周廻線火口一周コース
    まだ登り降りは続きますが、絶景が待っています。
  • 帰り道
    山頂遊歩道
    時間が許すなら表砂漠コースから戻る方が楽しいと思います!

スタート地点、三原山頂口へ

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今回は、山頂口まではレンタカーで。
山頂口にはある程度広い駐車場がありますが、一般車の他にタクシーやバスの駐車スペースも多く取られているため、一般車の駐車スペースの線自体は20台ない程度でしょうか。

またお手洗いやバスの待合室、交番、喫茶店、お土産物屋さん、自販機がある
ので、飲み物などを買っておくのが◎。

三原山の頂上へ、トレッキング開始

三原山頂口から、三原山トレッキングをスタート!
山頂遊歩道は、しばらくは平らな道が続きます。道は舗装されており、数人がすれ違える幅も十分あるためとても歩きやすいコースです。

けっこう長い間平らなので楽なコースだなー!と思っていたら、すれ違った方々が「ここからよー!頑張ってね」と・・

そんなにきついのかな?と思っていたのですが、気がつけば平坦な道のままだいぶ山に近づいていました。ということは後半がきついということ!
その方々のお言葉通り、「1986年溶岩流先端部」を過ぎたあたりから平坦な道が急な登り坂になります。

かなり息を切らしながら登っていきます。
きつい坂の脇には紫陽花がたくさん植えられていました!満開の時ならおそらく絶景ロード。

途中に、休憩できるベンチとテーブルも何箇所かあります。

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頂上まで登ると、眼下に広がるのは伊豆大島の大地と海の向こうの伊豆半島の絶景!♡
頂上には三原神社やゴジラ岩があり、空がクリアな日は三原神社の鳥居の向こうに富士山を見ることができるそうです。

噴火口の周りを、お鉢巡り

頂上まで登ってきたなら、ぜひ行ってほしいのがお鉢巡り!ちょっと難易度はあがりますが、間近で見る噴火口はかなり迫力があります。

このカルデラ周廻線火口一周コースは噴火口の周りを一周するのですが、山頂遊歩道とは異なり、道は舗装されていません。
上の写真のように、道をつくっているのはゴツゴツしたさまざまな大きさの溶岩。しかも、カルデラの淵はけっこうアップダウンが激しく、頂上まで来たはずなのにまだまだ登る道が出てきます。 

そしてちょうど反対側まで周ると見えるのがこの景色!

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お鉢巡りコースは、反時計回りで巡ると突然噴火口がぽっかりと現れるので、反時計回りがオススメです。
いきなり間近に現れる巨大な噴火口は、写真で見るよりもかなり迫力があります。

さらに、割れ目からは絶えず水蒸気がもくもく。
お鉢巡りコースでは、地球が活動している様子を間近で実感できます。

帰り道

山頂遊歩道で山頂まで来たなら、帰りは違うコースを選ぶほうがより楽しめると思います。
今回は時間が限られていたため同じ山頂遊歩道を歩き、トータル約2時間弱で駐車場まで戻ってきました。

これはかなりサクサク歩いた結果で、通常はトータルで2時間半〜3時間程度はかかると思います。

さいごに

活火山である三原山はいまもモニターが続けられ、噴火の兆候がないかどうかが監視されています。
訪れる際には、気象庁や伊豆大島ジオパークのサイトで最新の情報を確認してみてくださいね。